旦那の上司が今年は喪中です。毎年お歳暮を贈っているけれど、喪中の場合は贈ると失礼になるのでしょうか。そして贈るときは、送り状にはなにかお悔やみの言葉を入れるべき?
そういえば、ピアノの教え子からお歳暮を毎年もらうけれど、たしか今年は教え子の家は喪中だったはず。いただいたときのお礼状の内容はどのように書けばいいのでしょうか。
知っているようで知らない、相手が喪中のときのお歳暮のマナーについてご紹介します。
贈る相手に不幸があったときのお歳暮のマナー
お歳暮は日ごろの感謝を伝える意味で贈るので、相手に不幸があっても贈って何ら問題ありません。しかし、四十九日が過ぎていない場合は気をつけて。
四十九日までは忌中(喪中より喪に服する意識が強い期間)であり、その家族に対してお歳暮を贈ると香典や哀悼の意を表すことへの意味合いになってしまいます。
お歳暮を贈る時期が忌中の期間になってしまう場合は、四十九日を過ぎてから、寒中御見舞いとして贈るようにしましょう。
また、お歳暮につける「のし」ですが、紅白の水引が一般的ですが、喪中のときにはふさわしくありません。白無地の短冊に「お歳暮 名前」と書けばOKです。百貨店などで申し込む場合は、店員さんにその旨を伝えると、そういうとき用ののしを用意してくれますよ。
贈る相手が喪中の場合のお歳暮の送り状の文例
さてつぎは、相手が喪中の場合のお歳暮の送り状についてです。基本的には、送り状に書く文面については普段どおりでよいでしょう。送り状なのでシンプルに簡潔に書くことがポイントです。
【文例】
○○様には、主人が公私共にお世話になり、厚く御礼申し上げます。
つきましては、今年一年の感謝の気持ちとしまして、
心ばかりの品を別便にてお送りいたしました。
ご笑納いただけましたら幸いでございます。
来年も変わらぬご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
略儀ながら、書中をもちまして歳末のご挨拶申し上げます。敬具
平成○○年○月○日 ○○○○(夫の名前)
○○(妻の名前)
一般的な挨拶文に多い、「ご家族皆様変わりありませんか?」や「ご家族の皆様おそろいで幸多き新年を迎えられますようお祈り申し上げます」などは控えましょう。
それでは反対に、喪中の相手からお歳暮が届いた場合の礼状の書き方を、次の章で紹介します。
いただいた相手が喪中の場合のお歳暮のお礼状の文例
お礼状も送り状と同じように、シンプルにお礼の気持ちを文章にしましょう。
【文例】
まことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
いつに変わらぬお心くばり、恐縮に存じます。家族ともども大変喜んでおります。
時節柄 何卒ご自愛の上、健やかな新年をお迎えになりますようお祈り申し上げます。敬具
平成○○年○月○日
○○○○(自分の名前)
『まことに結構なお歳暮の品』を、具体的にいただいたものを書くとさらによいですね。新鮮な海の幸をお送りくださいまして・・・など。
また、もう少しくだけた言い回しにするのであれば、
『本日はお心のこもったお品を頂き、本当にありがとうございました。いつもながら細やかなお心づかいに恐縮するばかりです。』
がよいでしょう。
まとめ
相手が喪中であっても、変に気を回しすぎないことが相手への気遣いになります。お悔やみを伝える場合は、毎年年賀状のやりとりをしているのであれば、松の内(1月7日)を過ぎてから、寒中御見舞いを出しましょう。こちらが恐縮するほど喜んでくれますよ。
また、お歳暮をいただいた場合は、なるべく早くお礼状を書くことが大事ですよ。