五山送り火の点火は何時から?見物場所と意味は?

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京都のお盆の風物詩といえば、五山の送り火ですね。夏の夜に浮かび上がる送り火は幻想的であり、心がぎゅっと捉まれる気持ちになります。なぜなら、五山の送り火はお祭りやイベントではないからなんです。

いったいどんな意味があるのでしょうか。せっかくこのために京都に旅行に行くんだから、五山全部の送り火を見たい!・・・でもそれは可能なの?全部の山が一斉に点火されるの??送り火自体は1時間にも満たないため、事前に予習してから行きましょう。

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五山送り火の点火は何時から?

京都を囲む5つの山に「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に火がともされます。いちばん始めの「大文字」の点火時間は午後8時です。それから5分間隔で点火されていきます。それぞれ20~30分で燃え尽きるので、最後の「鳥居形」も午後9時前には消えてしまいます。

①「大文字」送り火   午後8時
②「妙法」送り火      午後8時05分
③「船形」万燈籠送り火 午後8時10分
④「左文字」送り火 午後8時15分
⑤「鳥居形」松明送り火 午後8時20分

実は、五山の送り火は燃え尽きて終わりではありません。翌日の早朝、送り火の消し炭を取りに山を登ります。この消し炭は厄除けや無病息災のお守りになるといわれていますよ。

五山送り火が見える見物場所は?

五山全ての送り火を見るには、ホテルの屋上、将軍塚大日堂観覧席(有料・交通規制あり、判断しにくい文字もある)、京都タワー(有料・京都タワーホテルを予約)、京都駅ビル天井経路(無料・抽選)などがあります。

船岡山公園もピンポイントで、五山全て見るところがあるのですが、暗いし大混雑なので危険ですね。いずれにしても、遠くから見ることになるので、字が見にくかったり、小さくなってしまい迫力に欠けてしまいます。

五山全部ではないのですが、見える場所をいくつか・・・

●鴨川の堤防付近・高野川堤防付近、出町柳近辺
 交通の便もよく、複数の文字が見えるため人気スポットですが、それゆえ大混雑します。

●銀閣寺道の交差点・京都御苑の中の京都御所の南側
「右大文字」が見えます。

●西大路通り 円町から白梅町にかけて
「左大文字」が見えます。

●嵯峨嵐山の大覚寺近辺にある広沢池周辺
「鳥居形」の一文字しか見られませんが、間近なので迫力もすごいし、19:00からは
 広沢池において精霊流しもあってなかなかの雰囲気です。

●出雲路橋西詰め周辺
 複数の送り火を見ることができます。地下鉄鞍馬口で降り、鞍馬口通り東側です。屋台、公衆トイレなんかもあ ります。

●市営地下鉄松ヶ崎駅下車北山通り周辺
 「妙法」が見えます。山に近いので、火を付ける合図の音も聞こえます。交通の便も良いです。

●地下鉄の北大路駅の横の北大路橋
 ここでは、「大文字」「妙」「法」「舟」の四つの送り火が鑑賞できます。しかも、北大路橋東側に点火される「大文字」は大きく見えるし、点火されるときの炸裂音も聞こえるので迫力がありますよ。

ほかにも隠れ小スポットはあるでしょう。全て見るのは大変ですが、1個でいいなら簡単ですよ。

五山送り火の意味は?

「送り火」は、「京都の大文字焼き」と言われ、なにかのお祭りかイベントと勘違いをしている人が多いです。しかし、本来はお盆の宗教行事なんです。「六道まいりでお迎えしたご先祖を五山の送り火で送る」というように、お盆の終わりにご先祖様をお送りするための儀式なので「五山送り火」が正しい言い方です。

燃やしているものは護摩木といって、先祖供養や願いごとが書いてあります。「持病と名前を書いて火床で焚くと治る」と言われており、地元の人でなくても、旅行者でも護摩木を納めることができます(妙法以外)。納める日時や締め切りは各山によって違うので、確認しておくといいですね。

ということで、五山送り火は、ご先祖様に「来てくださってありがとう」と感謝の想いをこめて見送るものなのです。

送り火に関するお問い合わせ先
  TEL:075-761-7799

まとめ

このように、たくさんの人たちの気持ちがつまったお盆の行事が、五山の送り火なのです。手を合わせて見送っている方もいます。感動したからとはいえ、はしゃいでしまわないように気をつけましょう。

全部の文字でなくても、数個もしくはひとつだけでもじゅうぶん感動しますよ。見物できる場所は、それぞれに良さがあるので、何度か行って比べるのもいいですね。

また、コップに入った水に送り火を透かしながら黙って飲みほすと、無病息災になれるといわれています。コップでは持ち歩くのは難しいので、ペットボトルに水を入れてやってみてはいかがでしょうか。

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