京都の祇園祭が間もなく始まりますね。祇園祭を見ないと夏は始まらない、なんて言われているくらい京都の夏の風物詩になっています。例年ニュースにも取り上げられているので、「一度見てみたいけど期間も長いし、いつ、なにを見ればいいのかしら??」なんて思っている人もいることでしょう。
せっかくですから、行く前にちょっとポイントをチェックして、祇園祭を満喫しちゃいましょう。
京都祇園祭の楽しみ方は?
祇園祭は7月1日~31日の一ヶ月にわたって行われています。
そのなかで一般の観光客が楽しめるのは、この4日間です。
14日 宵々々山
15日 宵々山
16日 宵山
17日 山鉾巡行
14~16日の3日間は、夕方6時頃~10時過ぎくらいまで京都の四条通り一帯の南北が歩行者天国になります。山鉾が各町内の中心に据えられ、夜店と観光客で賑わってお祭りの雰囲気満点です。
17日は、朝から「山鉾巡行」といって、京都の大通りを、決められたルートに従って、山鉾がゆったりと進む様子が見られます。
自分が何をテーマに祇園祭を見たいのか、を考えて、訪れる日を決めるといいです。
16日の宵山は、山鉾巡行の前夜とあってワクワク感満載です。そのワクワク感が祇園祭らしいのですが、その分大変混みあいます。夜には通りが歩行者天国になり、夜店も出ますので、そぞろ歩きしながらの山鉾見物は乙なものですよ。
宵々々山(14日)や宵々山(15日)には、もう鉾はたっています。夜店も出ているし、お囃子も聞けるので夜の雰囲気は宵山と変わりません。すし詰め状態はちょっと苦手という場合や初めての場合は、14日や15日に行ったほうが混みあわないという点ではおすすめです。
祇園祭の楽しみ方 宵々々山~宵山までの楽しみ方は?
宵々々山(14日)に山鉾はすでにたっていますので、人出の少ない昼間などに、それらを見て回るのがいいでしょう。 山によっては上に乗れたりもしますよ。
山鉾の密集地の四条烏丸あたりを拠点に、ぶらぶらしてるといろいろ見られます。夜は混みあうので、昼間など宵山が始まる前にゆっくり山鉾を見比べてみるのも楽しいですよ。
ほかには、室町通りや新町通りを歩くのもおすすめです。個人のお宅が屏風絵を一般公開していたり、呉服関係の会社が和小物のお店を出したりしているので、それらを見て歩くのもいいものです。
個人が所有しているものとはいえ、重要文化財になってもおかしくないような土佐派や狩野派の日本画などを鑑賞できる機会なんてめったにありませんよ。
また、南観音山の近くに、おたべさんというお店があり、期間限定の抹茶最中やおたべさんアイスが絶品です。
祇園祭で山鉾巡行の楽しみ方は?
いよいよ祇園祭のメインである山鉾巡行です。山鉾巡行は、烏丸四条を午前9時にスタートします。
初めての場合、大通りで見る傾向がありますが、山鉾巡行を迫力あるところで見るなら、新町通りが穴場スポットです。新町通りは、道幅がほかのルートに比べ狭いため、曳き手さんたちの見事な連携プレーで、町屋の屋根や電柱をかわして山鉾が進む迫力ある様子が見られます。
また、山鉾巡行なら、絶対に「辻回し」を見たい場合、真っ先に思い浮かぶのは四条河原町が交差点です。しかし、四条河原町交差点は有名な辻回しの場所ですので、テレビカメラが集まっていますし、人もいっぱいです。ここで見たいなら、朝早くからの場所取りが必要ですね。
その点、新町御池の交差点はおすすめです。見物客もほどほどだし、狭い道の辻回しが見られます。終盤の辻回しポイントなので、方向転換も上手です。こういった辻回しはとても見ごたえがありますね。
まとめ
祇園祭は大変盛り上がります。慣れている方なら、混雑さえもにぎやかで楽しい!となるかもしれませんが、初心者さんは、にぎやかさにのまれて終わってしまうかもしれません。
そうならないためにも、
◎ いちばん混むと予想できる宵山はあえて避けて、14日(宵々々山)、15日(宵々山)に行く。
◎ 山鉾見学は、それぞれの通りを観光がてら、昼間にゆっくり見る。
◎ 山鉾巡行は、混みあうところを避けて、穴場スポットで見るか、早めに場所取りをする。
ちょっとしたことで、盛り上がりに流されず、きちんと祇園祭のいうものを味わってこられます。なにぶんにも京都はジメジメと暑いので、水分補給をしっかりして、思い出深い祇園祭にしましょう。