「子どもの歯を絶対に虫歯にさせたくない」と、小さい子どもをもつママは誰しも思っているはず。しかし、思っている以上に子どもは仕上げ磨きを嫌がりませんか?
育児系のテレビ番組や雑誌で見るように、素直にママの足の間で仰向けになるなんて信じられません。毎日毎回泣いて嫌がる子どもに正直うんざり。どうしてうちの子だけ・・・と嘆いてしまいますが、意外とどこの家もそんなもんです。
こんな大変な思いをしてまで、仕上げ磨きを無理やりやらせないとだめなのでしょうか。もし仕上げ磨きができるようになる工夫があったらぜひ知りたいですよね。仕上げ磨きができなくてお困りのママ、よかったら参考にしてみてください。
歯磨き 仕上げ磨きを嫌がる1歳の子どうする?
うちの子は、歯ブラシを持たせるとご機嫌でシャカシャカしてくれます。まあ、シャカシャカというよりガブガブという感じですが^^・・・おかげですぐ歯ブラシがばっさばさになってしまい、最近はドラックストアに行くたびに子どもの歯ブラシを買っているような・・・
しかし、そんな子どもも「じゃあ、そろそろ仕上げ磨きするよ~」と言って、ママの足の間に寝かせようとすると今までのご機嫌はどこへやら!
「そんなことされてたまるものかーーーーー!!!」とすごい勢いで起き上がり、どこかに逃げていってしまいます。むりやり寝かせて押さえつけてもムリ。泣きながら、体をよじるように動かして脱出します。歯磨きタイム定番の、歯磨きの歌を歌いながらなんて不可能です。毎日のことなのでついイライラしてしまい、子どもを責めてしまうこともあるほど。
もし今あなたが、毎日歯磨きのことを考えてイライラしているのだったら、もう少し気楽に考えて。イライラの原因は、「虫歯にさせないためには毎回仕上げ磨きも完璧にやりたい。」と思っているのに子どもが思うようにやらせてくれないからですよね。そうして毎回あなたがイライラしていると、子どもはすぐにそれを察します。それで歯磨きが楽しくないことだと子どもが思ってしまったら、仕上げ磨きどころか自分で歯磨きをしなくなってしまうかも。それでは状況はもっと悪くなるだけです。
そうではなく、まずは、「歯磨きは楽しい」「仕上げ磨きはママと触れ合えて嬉しい時間」と、子どもに感じさせることが大切です。そのためには、毎回完璧に仕上げ磨きまでやる、という考えはやめて、まずは子どもが口をあけて、歯ブラシを入れられることに慣れることを目標にしてみるといいです。
そうですね、だいたい1歳半くらいまでにできるようになるといいですね。慣れるまでの訓練中は、泣いて暴れるようだったら、途中でもおしまいにしちゃってOK。「はい、おわり~。今日は少しの時間だけど寝転がれたね。すごい!よくできました。」とよかったところをいっぱいほめてあげてください。子どもはママにほめられるのがうれしくて、次はもっと長い時間してくれますよ。
歯磨き 嫌がる場合は無理やりするの?
子どもは本気で抵抗してくるので、こっちも本気で押さえつけています。本気と本気のぶつかりあいは本当に疲れます。しかも毎回毎回、「いったい誰のためにやっているんだ!!!」とつい言いたくもなりますよね。結局ママが根負けしてしまい、「もう勝手にしなさい!」と言い放ってしまうこともたびたび、いやほとんどです。それでママは自己嫌悪になっているというのに、子どもは仕上げ磨きから解放されて、ケロっとした顔で遊び始めていたり。
仕上げ磨きのために、寝かせようとするだけで泣いて逃げる。足で押さえつけても暴れる。歯ブラシを口に入れようとすると手で払いよけたり、口を開けてくれない。そこまで嫌がる子どもには、無理やりすることもできません。
1歳代ならまだまだヨダレがたくさん出ます。歯科衛生士さんがいうには、そのヨダレで汚れをだいぶ洗い流してくれるらしいですよ。なので昼間はだらだら食べさせるのはNGです。夜寝る前や奥歯が生え始めたら、とりあえず虫歯になりやすい奥歯を狙って歯ブラシを口に入れます。そして少しだけでもシャカってしてあげればよしとしましょう。そうやって少しずつ子どもに、別に仕上げ歯磨きは痛くない、怖くない、ってことを分からせましょう。
歯磨き 嫌がる子の対策は?
歯科衛生士さんの話だと、夜寝る前だけでも仕上げ磨きができればいいとのこと。なので、とりあえず慣れるまでは夜だけ仕上げ磨きをするようにしましょう。
嫌がる子には理由があるわけで、その理由が分かれば工夫することもできます。私が思うに、嫌がる子はビビリだったり、慎重派が多いのではないかと思います。そんなビビリの子には、歯磨きの時間だけで慣れさせるのは難しいかも。
本人が気を抜いている普段のときがねらい目です。子どもと遊んでいて、子どもが自ら寝転がってゴロゴロするときありますよね。そのときに何気なくママの足の間に誘導します。そう、仕上げ磨きの体勢をまず覚えさせます。遊びの流れなので、くすぐったりして気をそらせながらやるのがコツです。
そしてなにげなく「あー」と言ってみたり、「あーの口できる?」とか言って口を開ける練習もしてみます。子どもは遊びだと思っているので、歯磨きのときより意外と簡単にやってくれたりします。また子どもが笑っていたら、ママの指で見えている歯を触ってみるとか。ビビリの子は除々に慣れさせていくことが大切なので、こういった遊びが実はとても大事だったりします。
あと、歯磨きに必死になるあまり、ママの顔がこわ~くなっている場合もあります。上から覗きこんでくる顔って、子どもから見ると逆さまだし、影になっているから普段よりちょっと怖く見えてる可能性大ですよ。歯磨きに必死になるあまり、口の中ばかり見てしまいがちですが、たまには子どもと目を合わせて、〝にこっ”と笑いかけてあげると子どもも安心するでしょう。
寝転がることに抵抗がある子なら、立ったままもしくは座らせて磨いてあげるのもいいですね。ついテレビで見たシーンのように、寝かせることに重きをおいてしまう人がいますが、本人が嫌がるならその体勢にする必要はありません。無理やり寝かせるのではなくて、本人の好きな体勢がいちばんです。
ほかにもこんな工夫をしてみてはいかがでしょう。
○テレビで仕上げ磨きのシーンを録画しておいて、歯磨きのときはそれを見せてから、「じゃあ○○ちゃんも仕上げ磨きしてみよう!」と誘う。
○お気に入りのぬいぐるみに、仕上げ磨きしているフリをして、興味を持たせる。
○アンパンマンやミッキーなど、本人の好きなキャラクターの歯ブラシを買ってあげる。またはシールを貼りそれで釣る。
○どうしても嫌がる子には、歯磨きシートを使う。
2、3才になっても嫌がる子には・・・
○「ハキラ」というキシリトールが入ったタブレットをあげる。「仕上げさせてくれたら、ハキラあげるよ~」というと、ハキラ欲しさに磨かせてくれるようになるかも。
などの対策も効果的です。
いずれにしても、仕上げ磨きができない子どもは、虫歯ができていないか、日ごろから注意して観察しておくことが大切です。食べ物を「あーん」するときや笑っているときなどに、歯が黒ずんでいないかチェックしておくとよいでしょう。
こちらは、子どもの歯磨きに悩むお母さんたちが絶賛している方法です。よかったら見てくださいね。⇒もう虫歯菌がお口に入っても大丈夫!
まとめ
いかがでしたか。嫌がる子に仕上げ磨きをしようとするのは本当に大変ですよね。でも、毎回仕上げ磨きを泣いて嫌がっていた子も、1歳半近くになると、いつのまにか口に歯ブラシを入れさせてくれるようになったりします。それはあきらめずにずっと、3章の対策を続けてきたおかげです。
まだ歯磨きができるほどではなくても、やっぱり成果があらわれると嬉しくなりますよ。まずは、食べた後は必ず歯磨きをする。夜は仕上げ磨きをする。というパターンを覚えさせること。毎日やっていれば、子どももそういうものと理解して、すんなり受け入れるようになるはずです。